いよいよ来週の11月第3木曜である19日に、2015年のボジョレ・ヌーボーを味わうことができます。今年はとても暑く、例年になく日照時間が長かったので、ボジョレのワイン畑は生育に適した環境を保つことができ、とりわけ8月少し雨が降ったおかげでブドウは大変良い状態で熟しました。こうして皮が厚く固い、良く熟れた小さなブドウの実が収穫されることになりました。
早速試飲したFrance 3の記者によれば、「最初の醸造桶のアルコール発酵が済んで、よく熟れたしかし全く加熱されていないフルーツのアロマの香りが漂います。まろやかでこくがあり、しかし決してバランスを失わない2015年モノのワインの豊かさが口の中ではじけます」。
2015年のボジョレの唯一の難点は量のようです。激しい暑さと、特に2015年の1週目の乾燥のせいで、収穫高が少なくなったのです。したがって2015年の収穫は、2014年の75600キロリットルに対し、およそ60000キロリットルになる模様。
ボジョレをさらに数字で見てみましょう。2014年に市場に流通したボジョレ・ヌーボーの量は、21000キロリットル、ボトルに換算して2800万本です。これはボジョレ地方のワイン畑の総生産量の3分の1に当たります。残りの3分の2はヌーボー(新酒)ではない、熟成させたボジョレやボジョレ・ヴィラージュになります。それには10のクリュ(特定ブドウ農園)・ボジョレも含まれています。
2014年は9500キロリットル、およそ1300万本のボジョレ・ヌーボーが112の国に輸出されましたが、これは市場に出回る45パーセントの量を占め、ボジョレ地方は輸出に関してフランスのワイン畑のトップに位置します。そしてアメリカやイギリスを押さえ、最もボジョレ・ヌーボーに目がないのが700万本以上輸入する日本なのです。
そして今年もロバボンで恒例のボジョレ・ヌーボーのイベント「アコーディオンとギターの宴@ボジョレーナイト!」が開催されます。4回目を数える今年はアコーディオン演奏者とギター演奏者のお二人をお招きしています。様々な人たちがロバボンで出会い、ボジョレー解禁のお祝いで繋がり、音楽を通してひとつになることを願ってやみません。
Index Actualité