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Column de saison

Louane – Si t’étais là (もしあなたがいたら)

映画『エール!』で主役を演じたルアーヌが新しいアルバムを発売しました。そのアルバムの先行シングル曲「もしあなたがいたら」は亡くなった父親のことを歌っていて、聴いているだけで、切なくなり、泣けてきます。

 

Est-ce que tu m’entends? Est-ce que tu me vois?
Qu’est-ce que tu dirais, toi, si t’étais là ?
あなたはわたしの声を聞いているの? あなたは私を見ているの?
もしあなたがいたら、何ていうかしら

 

彼女は2013年にTF1で放送された音楽オーディション番組『The Voice: la plus belle voix』のセカンドシーズンに出場したのですが、この番組で注目され、プロ歌手デビューし、さらには2014年に公開の映画『エール!』で歌姫のポーラ役で女優デビューすることになります。この映画は本国で4週連続No.1、12週連続TOP10入り、動員700万人超えの驚異の大ヒットを記録しました。

 

『The Voice』を勝ち進む過程で、彼女はジョン・レノンのイマジンを歌い、その放送の直前に亡くなった父親のジャンピエールにオマージュ捧げました。父親の大好きな曲だったのです。また『The Voice』に応募したのは彼女の母親だったのですが、その母親もまた翌年に病気で亡くなるという二重の不幸に見舞われています。そして新しいアルバムで改めて父親のことを歌ったのです。

 

美しいパステルカラーのビデオクリップは私たちが慣れしたんだ日本の風景です。これは驚くには当たらず、アニメやマンガを通してフランス人が日本の日常風景に慣れ親しんでいる表れなのでしょう。最後に鶴になった父親が後を追うことを思いとどまらせてくれたのでしょうか。

 

le 10 novembre 2017
cyberbloom

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