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Column de saison

聖燭祭の日に食べるクレープ Crêpes de la Chandeleur 

フランスでは、クリスマスから40日後にあたる2月2日に家族や友人達とクレープを食べる習慣があります。

この日は「聖燭祭」Chandeleurと言うカトリックの祝日です。もともとはローマ時代に牧神(パン)を讃えて、信者が松明をかかげて一晩中練り歩いた異教徒のお祭りでしたが、472年にローマ教皇ゲラシウス1世がこのお祭りを、イエス・キリストが聖母マリアとナザレのヨセフによって神殿に連れて来られた際の出来事を記憶して祝うキリスト教のお祭りとしました。Chandeleur という名称は光を掲げることに由来し、語源的にはフランス語の Chandelle(ろうそく)から来ている言葉です。La fête des Chandelle あるいは Chandeleuse という別の呼び方もあります。

この日は、家にあるすべてのろうそくに火を灯さなくてはなりません。またイエス様の生誕(クリスマス)にまつわるの一連の行事を締めくくるお祝いなので、この日以降にクリスマスのために飾ったクレッシュ(過去記事参照)をしまうのが伝統的な風習です。

そしてクレープを食べるのも伝統的な風習です。これはクレープの形が丸く黄金色で、陰気で寒かった冬が終わり、春が戻って来たことの象徴となる太陽を想起させるからです。

クレープを焼くときにも、ある風習がありました。かつて農民達は一枚目のクレープを焼く際、左手に金貨を一枚握ったまま、右手でひっくり返しました。次にこのクレープを金貨に巻いて、家族で寝室まで捧げ持ち、箪笥の上に置いて次の年まで放っておきました。そして次の年にクレープの残骸から金貨を取り出して、最初に家にやって来た貧しい人にあげたということです。

そして現在もこの日は、金貨を握ってクレープを焼き、家族と食べながら幸運と繁栄を祈るというわけです。

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« Crepes dsc07085 » par David MonniauxTravail personnel. Sous licence CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.

le 30 janvier 2016
cyberbloom
 

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