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Column de saison

Le Musée français de la brasserie ブラッスリー博物館

ロレーヌ地方のサン・ニコラ・ド・ポール Saint-Nicolas-de-Port に、ブラッスリー博物館があります。各時代のビール醸造のための様々な設備を展示した博物館です。前にも述べたように、ブラッスリー brasserie の語源は、ビールを醸造するという意味の動詞 brasser に由来し、そこから転じてビールなどのアルコール類を簡単な料理と共に供するカフェやバーも指すようになりました。

ブラッスリー博物館は、建築家フェルナン・セザールによって1931年に建てられた昔のビール醸造工場(これもブラッスリーと呼びます)の中にあります。1985年、このビール醸造工場の閉鎖の知らせは、地元の人々に衝撃を与えました。なぜならば8000人の住民のうちの100人以上が職を失うことになったからです。サン・ニコラ・ド・ポールの自治体も、ビール工場で働いていた労働者たちやその家族も、ビール醸造工場の思い出を失いたくはありませんでした。そのため1989年工場の解体が差し止められることになったのです。

自治体はこの工場を、博物館に作り変えるべく、ある協会に託しました。この協会は全員ボランティアで、何十年にも渡って使ってきた仕事道具を保存したい、地域の観光の発展に寄与したい、歴史的建造物を保存したい、知られざるビール文化を推進したい、昔の工業機械を取り壊しから救いたいなど、様々な動機を持つ人々に支えられていました。自治体の資金的な援助も受けて、1988年7月1日にフランス・ブラッスリー博物館はオープンしました。

現在このアール・デコ様式の博物館には、18世紀から20世紀の終わりにかけての醸造器具や麦芽製造器具、広告コレクションなどが展示され、醸造技術とビール製造の技術の発達について知ることができます。ちょっとした設備を使って醸造過程の実演もしてくれます。博物館が開館した1988年以来、多くの展覧会が開催されており、サン・ニコラ・ド・ポールは、フランス全土や外国のビール醸造の愛好家たちの一大拠点となっています。

ビール祭りと言えば、ベルギーの首都ブリュッセルが有名ですが、ここサン・ニコラ・ド・ポールでも年に一度ビール市 Le marché de la bière が開催されています。そこではフランスの大小の製造所によって提供される各地の地ビールを試飲することができます。2014年は5月4日の日曜日に開催される予定です。

またこの博物館では定期的に手作りビールの講習会も開かれています。少量の製造で販売するためでなく個人的にあるいは近親者で消費されるビールはアマチュア・ビールと呼ばれますが、 博物館主催でアマチュアビールのコンクールも開催されています。

サイトURL http://www.passionbrasserie.com/

le 1 mai 2014  
cyberbloom
 

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