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Column de saison

フランスのノエルとロンドンのクリスマス

11月下旬にシャンゼリゼ通りの全長2kmにわたる美しいイルミネーションが点灯されると、パリはすっかりクリスマスモードになります。年末のバカンス時期には、パリだけでなくフランスのあちこちで伝統的なマルシェ・ド・ノエル(クリスマス・マーケット)が開かれ、クリスマスのお菓子や飾り、白ワインで作るヴァン・ショー(ホットワイン)を売る屋台が立ち並びます。以前、ストラスブールのマルシェ・ド・ノエルで、幻想的なイルミネーションが輝く町並みを眺めながら、可愛らしいお店が並ぶマルシェ・ド・ノエルでヴァン・ショーをいただき、心も体もほっこり温まったことをコラムで書きました。

 

もし、この時期フランスを訪れる機会がおありでしたら、フランスのあちこちのマルシェ・ド・ノエルを楽しんでから、ロンドンのまったく趣の異なるクリスマス風景を覗くのも面白いかもしれません。というのは、ユーロスターに乗れば、ロンドン~パリ区間の平均所要時間はわずか 2h20分だからなんです。さらに便数も多く、1日平均16便、およそ57分間隔で運行されています。

 

この時期、イギリスでは「クリスマス・セーター」、別名「醜いセーター」(英語でアグリー・セーター、フランス語でピュル・モッシュ)を着る伝統があります。とてもカラフルで、セーターの中心にトナカイ、サンタクロース、雪だるまなどのモチーフがでかでかとついています。ロンドンでは、クリスマス・パーティーにこれを着ることが「マスト」とのこと。オフィスにも浸透しています!実はこの伝統、1980年代からだそうで、2001年の大ヒット映画『ブリジット・ジョーンズの日記』で、コリン・ファース演じるマークが、ダサい赤鼻のトナカイ柄のグリーンのウールセーターを着ていたことから、再びブームになったそう。

 

ロンドンの金融街シティーでも、普段は背広姿のトレーダーがこのダサダサセーターで街を闊歩していて、クリスマスの雰囲気を盛り上げていますよ。英国のロイヤル・ファミリーも着ています(マダムタッソー蝋人形館のですけどね)!

 

le 30 novembre 2016
cyberbloom

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