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Column de saison

復活祭に卵形のチョコレートを食べるのはなぜ?

復活祭(英語でイースター Easter、フランス語でパック Pâques )は、イエス・キリストが死後に復活したことを祝う、カトリックにとっては最も大事な宗教行事の一つです。基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、年によって日が変わります。グレゴリオ暦を用いる西方教会では、復活祭は3月22日から4月25日の間のいずれかの日曜日、東方教会ではグレゴリオ暦の4月4日から5月8日の間のいずれかの日曜日に祝われます。ちなみに2015年は、西方教会では4月5日、東方教会では4月12日になります。

 

復活祭のお祝いは、キリスト教徒たちが40日間、一日に夜の一食のみ、それも肉、卵、乳製品、ワインなどはなしの食事しか取れない四旬節に終わりを告げるものです(もっとも四旬節の断食は今はずっと緩やかになっています)。

 

ここでなぜ卵が登場する理由についてです。この四旬節の間キリスト教徒たちは卵を食べることを禁じられていました。一方雌鳥はその間も卵を産み続けます。復活祭に卵を食べる習慣は15世紀に遡りますが、四旬節中も増え続けた卵のストックを捌かすため、卵を飾りつけて贈り合いました。

 

さて、まだこの時期は食用だった卵ですが、18世紀になると卵の一方に穴を開けて中身を出して空っぽにし、そこにチョコレートを詰めるというアイデアが登場したようです。やがて1830年代には金型が登場し、カカオペーストを扱う新しい技術と相まってすべてチョコレートでできた卵が広まったというわけです。

 

ところでこの時期、街中のショコラティエに並ぶチョコレートの形は、卵の形だけではありません。前回の記事の題材であった「4月の魚」にちなんだ魚の形のチョコレート、さらにはめんどり、ウサギ、イエスの復活を祝う鐘の形をしたチョコレートが並びます。

 

ディズニー映画にもたくさんのウサギがいろんな形のイースターのチョコレートを作るお話があります( Silly Symphony という短編映画作品シリーズのひとつ)。原題は Funny Little Bunnies ですが、「楽しい復活祭」という日本語のタイトルがついています。ウサギは多産なため、繁殖・春のシンボル。雌鳥と卵に関しても同じことが言えるでしょう。

 

復活祭がかつてキリスト教のお祭りであると同時に、長い冬の後に春の暖かな日差しが戻ってきて再び生命が蘇ることを祝う、異教徒のお祭りであったことにも頷けますね。

Chocolate easter egg
Photo: Myrabella / Wikimedia Commons, via Wikimedia Commons

le 31 mars
cyberbloom
 

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