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太陽王の水、シャテルドン

今回はプレミアものの、ミネラル・ウォーターの紹介です。その名も Chateldon -シャテルドン。何か怪獣のような名前ですが、ヴィシーから20キロメートルのピュイ・ド・ドーム県のエポニーム村に水源があります。同じオーベルニュ地方のミネラル・ウォーターと言えば、日本のコンビニでもお馴染みのボルビック Volvic がポピュラーですが、シャテルドンの方は、年間100万リットル(ボトルで年間300万本)の限られた量しか採取できません。シャテルドンはその希少性から「ミネラルウォーターのグラン・クリュ」とも、「水のドンペリ」とも言われます。

その歴史も付加価値を高めています。シャテルドンの効能を最初に知り、寵愛した有名人がルイ14世なので、「太陽王の水」と言う異名を持ちます。この水をルイ14世に勧めたのは、最初の主治医、ギイ=クレサン・ファゴンでした。ファゴン医師は、特にカルシウムとナトリウムが多く含まれる、この水の特性を称えつつ、1650年ごろ、「このシャテルドンの水は陛下をときどき癒し、しばしば楽にさせ、常に慰めを与えるでしょう」と断言しました。シャテルドンのボトルに書かれている1650という数字はこの年に由来します。オーベルニュからシャテルドンの水の入った大瓶は、ロバの背中に乗せられ、ヴェルサイユの食卓まで運ばれる栄誉を獲得したのでした。

日本では大塚ベバレジが発売元になっています。泡が細かい自然の微炭酸で、硬度が高いにもかかわらず、口当たりが柔らかく、甘みさえ感じます。今やハリウッドスターも絶賛し、高級レストランのテーブルでしか見かけない「太陽王の水」。話のネタに飲んでみてはいかがでしょう。ロバボンでは、ペリエ Perrier(350cl)、バドワ Badoit(500cl)、シャテルドン(750cl)と3種類のフランス産のミネラルウォーターを取り揃えています。

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le 10 mai 2016
cyberbloom
 

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