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Column de saison

ハンバーガーの侵略

フランス人がついに、米国発の人気ファストフードにひれ伏した─というニュースが3月にありました。フランス国内でのハンバーガーの年間販売総数が、同国の定番食であるサンドイッチ「ジャンボン・ブール Jambon beurre 」を初めて抜いたというのです。具体的な数字を挙げると、ハンバーガーは昨年、国内レストランの85%で提供され、販売総数は15億個に達した一方、バゲットにバターを塗りハムをはさんジャンボン・ブールの販売総数は12億個だったそうです。

 

さらに心配されているのは、ファストフード店で販売されたハンバーガーは全体の3割にすぎず、7割はふつうのレストランで消費されたこと。「ル・バーガー(le burger)」はすでにフランス語になっており、レストランもフランス産のチーズを使ったバーガーを提供しています。すっかりフランス仕様になっているわけです。それがフランスの国民食、ステック・フリット(ステーキのフライドポテト添え)にとって代わるのではという危機感まで生じているといいます。

 

しかし、フランス人のアメリカ好きは今に始まったことではありません。実はフランス人はコカコーラやジーンズが大好きです。ジーンズは履き心地が悪く、コカコーラはそんなに美味しいものではありませんが、ジーンズを履き、コーラを飲み続ける理由はアメリカ的なスタイルに対する愛着でしょう。CMが鼓舞している若々しくて活動的なスタイル。

 

実はヨーロッパで最もマクドナルドの店舗数および収益が多いのもフランスです。イラク戦争のとき、フランスはイラク戦争に反対して、「アメリカに対抗するヨーロッパ」を体現していましたが、フランスほどアメリカと縁の深い国もないのです。イラク戦争を批判され、一部のアメリカ人がヒステリックにフランス産のワインボトルを割り、「フレンチ・フライド・ポテト」を「フリーダム・ポテト」と無理やり言い換えていたときも、フランス人は黙々とビッグマックを頬張っていたのです。

 

Image illustrative de l'article Hamburger
Par Arnaud 25Travail personnel, CC BY-SA 4.0, Lien

le 20 avril 2018
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