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Column de saison

オルレアンの乙女、ジャンヌ・ダルク祭

来る4月29日から5月10日、フランスのオルレアンで第586回目のジャンヌ・ダルク祭が開かれます。ジャンヌ・ダルクはフランスでは国民的ヒロインで、カトリック教会における聖人でもあります。歴史上大変有名な人物である彼女が、どのような生涯を送ったのかについては御存知の方も多いのではないでしょうか。

ジャンヌは彼女の生まれた土地ドン・レミ村で、イングランドに占領されていたフランス領を奪還せよという神の「声」を聞き、フランス・ヴァロワ朝第5代国王シャルル7世(1403-1462)の元に馳せ参じ、イングランド軍に包囲されて陥落寸前だったオルレアンを救ったとされています。彼女は劣勢だったフランス軍兵士の士気を高めることに成功し、さらに重要ないくつかの戦いを勝利に導きます。そのお陰でシャルル7世はランスでフランス王位に就くことができたのですが、その後、ジャンヌにとっての不幸が始まります。

農家の出の一介の若き乙女が天啓を受けて崩壊寸前のフランス王国を救うが、その彼女を悲劇が待ち構えている…このストーリーは文学や映画のテーマとしてあまたの巨匠たちの想像力を搔き立ててきました。古いところでは、1962年公開のロベール・ブレッソン監督による「ジャンヌ・ダルク裁判」がありますし、1999年公開のリュック・ベッソン監督、ミラ・ジョボビッチ主演の「ジャンヌ・ダルク」はフランス・アメリカの合作映画で、壮大な一大スペクタクルとしてヒットしました。

日本でも昨年2014年NHKの連続ドラマ小説「あまちゃん」で注目を浴び、今やドラマや映画、CMでも大活躍の有村架純が初舞台でこのジャンヌ・ダルク役に挑んでいます。シャルル7世を演じたのは東山紀之。総勢130人が出演する迫力満点の舞台だったそうです。

さてこのジャンヌ・ダルク祭、1429年以来ほぼ毎年ジャンヌ・ダルクがオルレアンをイングランド軍から解放したことを記念して行われています。このお祭りでは、4月29日彼女がオルレアンに到着し、5月8日にイングランド軍の攻囲を解除するまでのすべての場面をたどり直すのですが、そのために毎年1人の乙女 pucelle が選ばれ、彼女がジャンヌ・ダルクに扮します。今年はイネス・カニュというまもなく18歳になる高校生が選ばれたようです。中世の雰囲気を忠実に再現したこのお祭り、ぜひ一度訪れてみたいものですね!

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FeteOrleans4“. Licensed under Wikimedia Commons.

25 avril 2015
cyberbloom
 

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