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Column de saison

「美食の法王」ポール・ボキューズ91歳で亡くなる

高級フレンチの代名詞でもあったポール・ボキューズが去る1月20日、故郷リヨン近郊の彼のレストラン l’auberge du Pont de Collonges で亡くなりました。

 

彼は、1926年にリヨン近郊のコローニュ・オ・モン・ドールで生まれました。ボキューズ家は17世紀から続く料理人の家系で、彼も16歳で料理人になるための修行を始めます。1989年に美食ガイド、ゴ・エ・ミヨから「世紀の料理人」 cuisinier du siècle に、2011年に米有名料理学校 The Culinary Institute of America から「20世紀最高のシェフ」chef du siècle の称号が与えられています。1958年32歳でミシュランガイドの1つ星、1965年には3つ星に輝き、それを亡くなるまで毎年維持したのです!何度も心臓発作に見舞われ、パーキンソン病にも侵されていましたが、「100年生きるかのように仕事をし、毎日が最後の日のように人生を味わう」と言っていたそうです。

 

ポール・ボキューズは、早くからフランス料理の親善大使として世界中を飛び回り、講習会や講演を行ったり、自分の名を冠したブラッスリーやレストランを開いたりして、このフランスの文化遺産を世界中に知らしめました。彼は日本とも関わりが深く、1970年代には、辻調理師専門学校の創設者・辻静雄氏の招聘で日本へやって来ます。日本で出会った懐石料理からインスピレーションを得て「ヌーヴェル・キュイジーヌ」という潮流を作ったというのは有名な話ですね。

 

「ポール・ボキューズ」ブランドは、フレンチレストランやカフェなどを展開する株式会社ひらまつと提携し、東京、名古屋、福岡、金沢などに出店していますが、2007年に国立新美術館3Fにオープンした「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」もぜひ訪れたいですね!黒川紀章氏が設計した天井高21メートルのアトリウムで、手頃な価格のランチセットや、展覧会にちなんだ特別メニューが楽しめます。壁面はガラス張になっており、夕暮れには美しく幻想的な夕陽が射しこむ中、ポール・ボキューズは亡くなってしまいましたが、彼の精神を受け継いだお料理が味わえるなんて、贅沢ですよね。

 

L'Auberge Pont de Collonges 04.JPG
Par Arnaud 25Travail personnel, CC BY-SA 4.0, Lien

 

le 20 janvier 2018
cyberbloom
 

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